フィル・スペクター

フィル・スペクターの作り出したウォール・オブ・サウンドをマイク録音で再現してみましょう。フィル・スペクターのサウンドはビートルズがスタジオ・ワークに徹するようになり多重録音を用いたアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が発売され、その後ビートルズは解散した後のソロ活動、ジョン・レノンの「イマジン」やジョージ・ハリソンの「オールシングス・マスト・パス」で聴くことができます。
ウォール・オブ・サウンドをマルチ録音で再現する方法ですが、フィル・スペクターは、狭い空間にドラマー、ベーシストを2人ずつ、キーボーデイストを3人、ギタリスト4人というように奏者をせまいところに押し込んで同時録音をすることで、マイクにかぶらせ音の壁を作る方法をとっていました。これをウォール・オブ・サウンドと呼ぶのですが、アコギの録音でこのウォール・オブ・サウンドを再現するときには簡単に言えば何回もの同じテイクを重なることで音の壁を作ります。1本では味わえないアコギの音の壁を実感できるでしょう。8本とか10本もアコギの音をマイク録音し、重ねるのです。
それぞれのギターの定位と音量バランスは、LRに半分ずつわけたり7割くらいのメインギター2本があり、水面下で3割のギターを鳴らすなどいろいろマイクの録り音の定位をいじることでお気に入りの音を探してみましょう。低域が欲しいときはマイクは低域狙いのマイクセッティングにしたりリミッターをかけて録ったりする工夫も必要です。水面下のギターを代えてみたりするとバリエーションがたくさんできるので一度にマイクを複数立てるというよりも何度もオナジフレーズ、または少し変えたフレーズで一人バンドセッションのつもりでマイクを重ね録りするといいです。どのテイクをメインにするかは、好みで良いです。メインギターを1本センターに定位にしてLRに複数ずつうすく定位させたりするのも面白いですね。わずかな演奏のピッチの違いやチューニングのずれが倍音を生み、厚みのあるサウンドになって行きます。歌ものの声とのかぶりを避けつつ厚みを出したいときにはこのウォール・オブ・サウンドをよく使います。
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